2008年3月1日土曜日

春の荒らしは突然に



春の雨は突然来る。先週2月23日(土)につづいて3月1日も、にわかに黒雲がやってきて、朝のポカポカ陽気から寒風が吹き荒れる冬になった。2月22日には、日本海の低気圧があって日本の南東には移動性高気圧がある。関東地方には南から暖かい空気が流れ込んでいる。23日の暖かかった。思わず半そでのTシャツを着てジョギングに行きたくなるような気分だった。ところがお昼頃には日本付近で急速に発達した低気圧と寒冷前線が通過して砂嵐が吹き荒れ、畑の土が舞上がって、遠くの景色は見えなくなった。桶川マインで昼食を吞みこむように食べて、慌てて洗濯物を取込みに家に向った。洗濯物を室内にいれると同時に、突風が強まって雨が降ってきた。それにしても急速な天気の変化だ。気温も急に下って、半そでの散歩なんてとんでもない。冬のジャンバーが必要となった。雨があがった後はすぐに晴れてきた。冬の寒さとなった。こんなに急に天気が変わるとは思ってもいなかった。夜には自動車のフロントガラスに吹掛けたウォッシャー液が凍り付いてしまうくらいに気温が下っていた。午後3時の天気図は西高東低の冬型の気圧配置すとなって、日本付近では等圧線の幅が狭くなったいる。22日午後3時からは想像ができない低気圧の発達だ。日本の上空には偏西風が南北に蛇行しながら西から東に向って吹いている。偏西風の蛇行が北に向っていると南から暖かい空気が流れ込みやすくなるし、蛇行が南に向っていると北からの冷たい空気が流れむようになる。天気予報のプロともなれば、高層天気図を読んで上空の風の流れを見ると翌日の天気の変化が分かるらしい。
 それにしても2週連続で同じ様な天気変化になるとはおもしろい。3月の方が少し暖かいのか、先週は2日は寒い北風が吹き荒れたのに、今回はひと晩ですみそうな様子だ。着実に暖かたくなってきているのだろう。
 2月23日の夜はとある天文台の観望会で夜空の案内をした。寒くて寒くて、屋内に逃げ込み
がちだった。オリオン大星雲のなかをのぞき込んだ。トラペジウムの四角形がよくみえた。オリオンをはじめとする冬の星座は早い時刻に西に傾いてきた。季節が早春から桜の季節に移り変わりつつあるのがわかる。そういえば、北斗七星も首が痛いくらいの角度で上を向くと見えるようになった。柄の先を伸ばしていくと、オレンジ色のアルクトゥルスと白色のスピカも東の低空に見えるようになった。しし座と土星が南東の空高くに移動してきた。
 次回の観望会の当番は3月15日。きっと、夜の冷え込みもましになり、空は若干おぼろになっているだろう。

0 件のコメント: